本学園の建学の精神に息づく渋沢栄一の哲学

渋沢栄一と本学園の建学の精神

 7月3日から一万円札の人物像が、渋沢栄一に変わりました。
 千葉経済学園の建学の精神は「片手に論語 片手に算盤」。
 これは、「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一の談話録「論語と算盤」の哲学を受け継いでいます。

 本学園は、本年で創立91周年となります。本学園の創立者である佐久間惣治郎は、渋沢栄一に共鳴し、その哲学を教育界において実践すべく、建学の精神を打ち立てました。本学園で学んだ卒業生は6万人余に達し、様々な分野で活躍し社会に貢献しています。

 

大学での講義「建学の精神を学ぶ」


 本学園では建学の精神をとても大事にしており、大学の授業として「建学の精神を学ぶ」を設け、多くの学生がこれを学んでいます。この授業は、専門的知識だけではなく高い道徳観という人間力を兼ね備えた総合的能力の育成を目的としており、学内外の専門家がオムニバス方式で担当しています。
 5月13日第3回目の講義では、本学園の理事長であり、大学、短大の学長、高校の校長を兼ねる佐久間勝彦が、「『論語と算盤』を野球に活かす人、教育に活かす人」と題し、建学の精神を分かりやすく説明しました。
 前半は、元WBC日本代表監督の栗山英樹氏が「論語と算盤」を愛読し野球の指導に活かしていることや渡米前の大谷翔平に「論語と算盤」を渡したことなどに触れ、身近に感じる話題から学生の関心を惹きつけ、「論語と算盤」の現代的意義を説いていきました。
 後半は、創立者佐久間惣治郎の教育理念を、渋沢との関係性や対比の中から解説し、建学の精神の奥深き背景の世界に学生をいざないました。また、渋沢は多くの大学の創立に関わりましたが、建学の精神に「論語と算盤」を掲げるのは本学園のみであるということにも触れています。

「新紙幣と新たな顔」

 千葉経済大学総合図書館では、新紙幣発行にちなんで「新紙幣と新たな顔」という展示を行っています。
 新紙幣に描かれている、一万円札:渋沢栄一、五千円札:津田梅子、千円札:北里柴三郎の業績や、紙幣そのものについて、関連図書やパネルにて展示しています。ぜひご覧ください!

 

 

 

図書館講演会で渋沢栄一の地域との関わりを学ぶ


 7月1日(月)には、千葉経済大学総合図書館が「図書館講演会」を開催。渋沢資料館の館長である桑原功一氏をお招きし、「渋沢栄一の『地域』へのまなざし」というテーマでご講演いただきました。
 本講演は、地域の方々がご参加いただける講演会であると同時に、「建学の精神を学ぶ」の講義でもあり、大学の講義としては第4回目にあたります。
 本講演では、生涯の業績を通じて渋沢が地域をどのように捉え、地域とどのように関わってきたのか、また野田を中心とした千葉県との深いつながりについて説明がなされました。
 地域の方々と学生が席を同じくして共に学ぶ場となりました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

 本学園は今後も、建学の精神「片手に論語 片手に算盤」を胸に刻み、地域のみなさまとの関わりを大事にしながら、専門的知識と倫理感を兼ね備えた有為なる人材の育成に努めてまいります。